「旭」の様子
畑が少しずつ賑やかになってきました。夏のりんご・早生種の収穫が終わり、りんごが全くない樹は静かな感じがしますが、秋に収穫を迎えるりんごが赤や黄色に色付いており「いよいよりんごにも秋がやってくるなぁ。」という感じがしています。
写真は「旭」というりんごです。我が園では、わずかな本数しかなく、そしてわずかな数しか収穫できませんので貴重なりんごです。
独立当初は栽培品種が11品種でしたが、年々品種を増やし、今では約50品種のりんごが畑にあります。新しい品種を作る時には、数本の苗木を植えて、味や栽培管理の方法を探り、総合的に考えて「良し!」となった場合に苗木を更に増やして収穫量の確保に努めます。
「旭」はカナダで偶発実生から発見されたりんごであり、日本で知られるようになったのは明治23年頃だそうです。そして、日本では明治25年に「旭」と名付けられたそうです。品種の特徴として、収穫前に自然落下してしまうことが多いようですが、今年はその特徴どおり、見回る度に落ちてしまったものを見ることがしばしばでした。まだまだ勉強中の品種であり、味の特長をお伝えすることが難しいです。
「色々な品種を作っている」という事柄は、私達が自分達のりんご作りの中で大事にしていることです。まだ数年の時間が必要ですが、「旭」の味がご紹介できるようになりたいです。