「さし木」の準備
今日は台風のような雨風の強い日でした。お客様からも「強い雨風でりんごの樹は大丈夫ですか?」と声をかけていただきました。明日、畑の様子を見る予定です。
今日は、台木を作る準備をしました。写真のような台木の枝を「さし木」して育てることで、今、畑にある品種を、自分の手で増やすことができます。
写真は準備の様子です。
写真の上の束は、マルバカイドウの枝で、切りそろえる前の様子です。下の2束は、台木JM7の枝を切りそろえたものです。切りそろえたものは、ビニール袋に入れて我が家の土間に置き、今月中に畑に「さし木」する予定です。
今、畑にある苗木も大きな樹も、樹のつくりは同じで、一番下(地中と地面接触部分)には台木があり、その上に接ぎ木された品種それぞれの部分があり、1本の樹ができあがっています。台木の種類は、今回準備した、マルバカイドウやJM7以外にもあり、台木を替えることで出来上がる樹の大きさが変わってきます。また、さし木する時の発根のしやすさ・育てやすさも種類によって異なります。
あるお客様の子供さんが、りんごを食べた後、りんごの種をまいて「りんごがなるかなぁ。」と待っていたそうです。主人の話だと、りんごの種をまいて上手に育てると、10年ぐらいかけて巨木になり、実を付けるそうです。種をまいてりんごを作るのではなく、今回のように、台木に各品種の枝を接ぎ木してりんごを育てることで、栽培品種を限定することができ、実をつける期間も短期間となり、より安定した生産ができるとのことでした。